ペット可の賃貸物件の選び方について!賃貸物件の種類やコツも解説

ペット可の賃貸物件の選び方について!賃貸物件の種類やコツも解説

家族同様の存在としてペットを飼っている方は、賃貸物件でもペットを飼いたいと考えているかもしれません。
賃貸物件でペットを飼うには、物件ごとの種類や特徴などを理解しておくことが大切です。
今回は、ペット可の賃貸物件にはどのような種類があるのか、ペット可の賃貸物件を選ぶコツや注意点と併せて解説します。

ペット可賃貸物件の種類と特徴

ペット可賃貸物件の種類と特徴

ペット可としている賃貸物件は、以下の3種類に分類され、各種類によって特徴が異なります。
物件を探す前に特徴を理解し、自分に合った物件を見極める必要があるため、賃貸物件の種類ごとに特徴を見ていきましょう。

種類と特徴①ペット可

ペット可と提示して入居者を募集している場合、通常の賃貸物件と同じ設備であるものの、大家さんや管理会社がペットの飼育を認めています。
ペット向けに作られた物件ではないため、ペット専用の設備はありません。
室内で飼育できるペットの条件(種類・頭数など)は、大家さんや管理会社が事前にルールを定めています。
ペット可としている物件は、以下の特徴が見られる傾向にあります。

●築年数が古い
●近隣に新築物件が増えた
●敷金や礼金が高い
●ペットの鳴き声や足音などでトラブルにつながる可能性がある

種類と特徴②相談可

ペット相談可とうたっている物件で、ペットを飼いたい入居希望者は、大家さんや管理会社へ相談が必要です。
ペット可と公表はしていないものの、入居希望者の属性やペットの種類を見て判断したのち、個別に判断します。
ペット相談可の物件では、猫を飼えない物件が多く見られますが、これは猫が壁をひっかいて傷つける範囲が広いためです。
ペット可としている物件と同じく、すべての入居者がペットを飼っているとは限らない点に注意が必要です。
相談可物件では、犬の体重制限(例:10kg以下まで)や犬種制限、小動物のみ可といった細かな条件が付くことも多いため、募集要項や契約条件を確認しましょう。

種類と特徴③共生型

ペット共生型は、ペットとの生活を前提にしている物件であり、ペットが入居者と快適な生活を送れるように配慮して設計されています。
以下のように、ペット用の設備が整えられている物件が多く見られます。

●くぐり戸
●トイレ置き場
●ドッグラン
●足洗い場
●ひっかきに強い壁紙や床材
●高い柵


設備が整っている分、賃料はペット可・ペット相談可の物件に比べて高い傾向にあり、相場は約5,000円~10,000円ほど高くなっています。

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ペット可賃貸物件を選ぶコツ

ペット可賃貸物件を選ぶコツ

ペット可賃貸物件を選ぶ場合は、ペットと入居者が快適に過ごせるように、コツを理解しておくことが大切です。
ここでは、特に覚えておきたいコツを3つ解説するので、物件選びの参考にしましょう。

コツ①床や壁の素材が傷つきにくいかを確認する

ペットが室内で過ごしていると、壁や床に傷をつける可能性が高まり、退去時の原状回復費用が高額になったり、費用にまつわるトラブルが起こったりします。
物件を探す段階で、床や壁の素材が傷つきにくいかを確認するとともに、入居者自身も以下のような傷対策を施すことが大切です。

●壁や床をマットやカーペットで保護する
●保護シートでドアを覆う
●こまめに爪切りをする
●部屋に猫の爪とぎを置く


トラブルを防ぎ、ペットも入居者も快適に過ごせるように、対策をしっかりとおこなっておきましょう。

コツ②条件を緩めて探す

希望するエリアや設備でペット可賃貸物件が見つからない場合は、エリアや希望条件を緩めて探してみましょう。
ペット可賃貸物件の数が少ないうえ、エリアによってはさらに物件数が限られるためです。
築年数が古い物件や駅から離れている物件は、ペット可としているところがあるため、条件を絞ってしまうと見つけられない可能性があります。
希望する沿線と近い沿線を探してみたり、通勤・通学時間を変えられるかを検討したりすると良いでしょう。
また、物件の立地を調べる場合は、近隣環境も確認しておくことをおすすめします。
動物病院・ペットホテル・ペットショップなどが近くにあるか、犬を飼うのであれば散歩コースが近くにあるかなどもチェックしておくと、快適な生活につながるでしょう。

コツ③大家さんや管理会社と相談する

希望する条件に該当する物件が見つからない場合、大家さんや管理会社に相談すると、ペット飼育の許可が得られる場合があります。
たとえば、小型犬のみの飼育が認められている物件で猫を飼育する、小型犬1匹のみが条件となっている物件で2匹飼育するなどです。
大家さんや管理会社は、空室対策の一つとしてペット可または相談可としている場合もあり、空室になっているよりはペット可にして、空室を減らしたい思惑を持っています。
必ず入居前に希望内容を伝えて、しっかりと相談しましょう。

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ペット可賃貸物件の選び方や注意点

ペット可賃貸物件の選び方や注意点

ペット可賃貸物件を選ぶ場合は、どのような点に注意が必要なのかが気になるでしょう。
ここでは、主に覚えておきたい注意点を3つ解説するので、物件選びの参考にしてみてください。

選び方や注意点①物件の規約を確認する

物件の管理規約によって、飼育が認められているペットの種類や数が異なっているため、物件の契約を確認して希望するペットが飼えるかを確認しましょう。
賃貸物件でもっとも多いトラブルは騒音に関する内容であり、ペットの鳴き声が周囲の住民にとって悩みの種になる可能性もあります。
賃貸物件は、分譲物件よりも壁や床が薄いケースが多く、入居者はペットの鳴き声や足音に配慮しなくてはいけません。
特に大家さんや管理会社の判断で、規約と異なる内容でペットの飼育が認められた場合、ペットのしつけはもちろんのこと、対策として遮音性の高いマットやじゅうたんを敷いて配慮しましょう。
におい対策として、消臭グッズの活用や排泄物のこまめな処分も必要です。

選び方や注意点②契約の前に条件を確認する

賃貸物件の契約を結ぶ前に、契約に関する条件を必ず確認し、口約束ではなく紙に書いて記録を残しておきましょう。
賃貸借契約時には重要事項説明書が渡されますが、重要事項説明書のなかにペットの種類や頭数など、ペットの飼育に関する特有の条件が書いてあるかを確認しておくことが大切です。
ペット可の物件であっても、入居前に大家さんや管理会社への連絡を必須としているところもあるため、契約内容をよく読んでおきましょう。
入居時に近隣住民と挨拶を交わし、良好な関係を築いておくと、トラブルのリスクを減らせるでしょう。

選び方や注意点③敷金の内訳を確認する

ペット可賃貸物件では、ペットの飼育により退去時の原状回復費用が高くなるため、敷金や礼金を上乗せしている物件が見られます。
飼育するペットの種類によって、敷金の額がプラス1か月・2か月などと条件が変わる場合もあり、敷金の額によって入居時の初期費用も大きく変わってくるため、しっかりと確認しましょう。
物件によっては、退去時の修繕費用に充てるため、敷金の一部もしくは全額が敷金償却(退去時に敷金が返金されない)となる特約を設けているところもあるのです。
退去時に敷金に関するトラブルを防ぐため、契約前に敷金の内訳を確認しておくことが大切です。
地域や物件によっては、敷金に加えて『ペット飼育時特約』としてクリーニング費や消臭費があらかじめ設定されている場合もあります。
契約前に初期費用の総額をシミュレーションしておきましょう。

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まとめ

ペット可賃貸物件の種類には、ペット可・相談可・共生型の3種類があり、ペットの飼育に向けた設備が整っているのは共生型の物件です。
ペット可賃貸物件を選ぶコツとして、床や壁の素材を確認する・条件を緩めて探す・大家さんや管理会社と相談するなどが挙げられます。
ペット可賃貸物件を選ぶ場合は、物件の規約・契約の条件・敷金についての確認が必須であり、いずれもトラブルを防ぎ快適に生活を送るために重要です。

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